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黄体機能不全について
黄体機能不全の方には、不妊に悩まれる方も多いようです。黄体ホルモンは体温を上昇させて妊娠を持続させるホルモンですから、黄体機能不全の方は、高温期が短い、高温期になるのに時間がかかる、途中で温度が一時的に下がるというような症状がでます。黄体機能不全は程度にもよりますが、適切な治療により比較的早く改善して妊娠できることもあります。
不正出血などのために病院で診察を受けると、「ホルモンバランスが崩れているのが原因である」と説明を受けたことがある方は多いものと思います。なんとなく納得できるようだけど、じゃあ実際ホルモンバランスが崩れたことと出血したこととはどうつながるのか?と考えると、なかなかわからないのではないでしょうか?そもそも、ホルモンバランスとはなんでしょう?
生理を30日周期とすると、生理が始まった日を1日目と数えます。それから卵胞ホルモンが出て基礎体温では低温期になり、16日目に排卵が起きます。その時が透明なおりもの、つまり頚管粘液がでます。それから生理までが黄体ホルモンが出て、高温期になります。卵胞ホルモンは子宮内膜を増殖させて内膜に厚みを持たせるように作用し、黄体ホルモンは厚みを持った子宮内膜に栄養分が行き渡るように作用します。
このような形で、もしも受精卵が着床してきた場合には、その受精卵を育てていけるだけの環境を提供して、受精卵が着床するのを待っているわけです。そして、もしも受精しなかった時には、排卵からおよそ2週間後になると黄体は自然に退縮するようになっているために、黄体から分泌されている両ホルモンともに急激に減少し、その結果
子宮内膜が一斉に剥がれ始めるために出血が起こって生理になるわけです。
生理が遅れる時はこの低温期が長くなります。排卵日は生理が始まる前日から逆算して15日目です。生理が遅れると排卵も遅れます。排卵時前後2〜3日が妊娠しやすい時期になります。
この排卵を含む一連の変化は、常に脳内の間脳という部分によって調節されています。そのため精神的ストレスや環境の変化、肉体的ストレスなどによる間脳への影響が、もろに卵巣に影響しやすく、結果として卵胞や黄体の働きを左右することになり、そこから分泌されているエストロゲンやプロゲステロンにも影響することになります。つまり、精神的ストレスなどがこれら二種類のホルモンの分泌量に変化を来すということで、それが「ホルモンバランスを崩す」ということなのです。
先述のようにこれらのホルモンは、子宮内膜を増殖させ受精卵の発育に適した環境を整える働きを持っていますが、このどちらのホルモンが不足しても子宮内膜の剥脱を招いて出血を起こす可能性があるのです。つまり、精神的ストレス等が不正出血を起こす原因となるのはこういう理由からなのです。
また「ホルモンバランスが悪い」という言い方をされた場合でも根本的には同じことです。原因は卵巣の働きが元来あまり良くない、間脳や脳下垂体の働きがもともとあまり良くない、過度のダイエットをした事により間脳の調節機構が低下してしまったLHやFSH(卵巣を刺激するホルモンです)の分泌に支障を来すホルモン異常がある(高プロラクチン血症、甲状腺機能異常など)など、様々なものが考えられるにしても、結果的に排卵がきちんと起こっていないという病態があるのと同じことで、それはすなわち「ホルモンバランスが崩れている」状態であることには違いがないのです。
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LH、FSHについて
LH、FSHともに脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、どちらも卵巣を刺激するように働くホルモンです。まずそれぞれについて簡単に説明しましょう。
・FSH(Follicle Stimulating Hormone);卵胞(濾胞)刺激ホルモン
卵巣に存在する卵胞を刺激して発育を促す働きを持ちます。卵胞が発育することによって卵が成熟し、同時に卵胞ホルモン(エストロゲン)も増量する。
正常値:卵胞期 3.4〜13.9(7.8)mIU/ml
排卵期 3.5 〜21.1(8.7)mIU/ml
黄体期 0.9 〜 9.3( 3.7)mIU/ml
閉経後 34.8 〜190.4(97.0)mIU/ml
・LH(Lutenizing Hormone);黄体化(黄体刺激)ホルモン
成熟した卵胞(グラーフ卵胞)に対して、排卵を促す作用と排卵後の卵胞に対して、黄体化を促す作用を持っています。黄体化が起こることによって卵胞ホルモン(エストロゲン)に加えて、妊娠維持に必要なホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるようになります。卵胞発育に対してはFSHの補助的役割を担うと考えられています。
正常値:卵胞期 1.1 〜18.3( 6.1) mIU/ml
排卵期 4.6 〜84.7(19.7)mIU/ml
黄体期 0.5 〜12.0(2.5)mIU/ml
閉経後 8.7 〜68.1(28.9)mIU/ml
LH、FSHは脳下垂体という部位から放出され、卵巣を刺激する働きを持っています。この2種類の女性ホルモン量は、常に脳の中の間脳という部位でチェックされていて、ホルモン量が少なければLH、FSHを増量するように、多すぎるならばLH、FSHを減量するようにという命令を脳下垂体に向かって出すという形で調節を行います。これをフィードバック機構と呼びます。間脳から脳下垂体への命令は、LH-RH(LH-releasing
hormone;LH放出ホルモン)というホルモンを介して行われています。
このように卵巣の機能は脳下垂体とその上部にある間脳(視床下部)によって調節を受けていわけですから、このため卵巣の機能も間脳に影響する事柄には敏感に反応することになります。つまり、不摂生、ストレス、睡眠不足などがあると、これらの事柄は間脳の調節機構を介して卵巣機能にも直接影響することになるわけです。これがストレスなどによってホルモンバランスが崩れる原因です。
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西洋医学での治療
卵胞の発育不良が原因の場合は、排卵誘発剤を用いて卵胞の発育を正常化させることにより、結果的に黄体の機能を改善させる方法。クロミフェン(クロミッド)療法、ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法)があります。
卵胞成熟は正常であるが、黄体ホルモン分泌不全あるいは子宮内膜細胞の黄体ホルモンに対する感受性の低下がある場合、直接黄体を賦活するか黄体ホルモンそれ自体を補充する方法。hCG製剤による黄体賦活療法、黄体ホルモン補充療法プロベラ、ヒスロン、プロゲストン、デュファストン、ノアルテン、ルトラール。その他、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣(PCO)、甲状腺機能の異常があればその治療を行います。
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東洋医学での治療
黄体機能不全は卵巣機能不全と同じく、お血や血虚がありますが、多くは冷えが原因で子宮卵巣が冷えて高温期が短い、高温期になるのに時間がかかる、途中で温度が一時的に下がるというような症状がでます。この場合は、血虚、気虚を中心に冷えを改善してきます。
気とは生命を維持する為に必要な目に見えないエネルギーのようなものです。元気とほぼ同じものです。血(生命を維持するために必要な、体の栄養や燃料になる物質的なもので、西洋医学の赤血球や血液そのものを指すだけでなくて、全身御の組織や器官を滋養します)や津液(生命を維持するために必要な、体を潤し、関節の動きを順調にするもの)を先導する役割もします。
気虚には、六君子湯、十全大補湯、補中益気湯、四君子湯など、血虚には、きゅう帰膠艾湯、温経湯、当帰芍薬散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰建中湯、四物湯などがあります。
漢方薬は一人一人のオーダーメイドです。相談は無料ですので、御気軽に御相談ください。。
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痛みや出血等、明らかな症状があっても、なかなか医療機関を受診しない人がいます。特に10代の女性は産婦人科に行くことに対する羞恥心が強いほか、月経や性に関する悩み事を恥ずかしく思いがちです。
また、高齢の女性では、医療機関に行くと、痛いことをされるのではないか、悪い病気だったらどうしよう・・・などといった心配もあることでしょう。そのため出血などで下着を汚しても家族に隠す人が少なくありません。その結果、重大な病気の発見が遅れて手遅れになることもしばしばあります。
女性特有の症状も、女性同士なら話していただけるのではないかと思います。些細な事でも、気になることがありましたら、まずはメール又はお電話にて、ご相談ください。
メールアドレス kyoko@kyofuku.co.jp 健康相談電話 052-861-5518
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